わたしの緑のおくすり箱

植物のチカラを使ってセルフケア&ヒーリングを実践している方々から、
日々愛用している植物のアイテム「緑のおくすり箱」を紹介していただきます。

植物と仲良くなる暮らしは、からだとこころの声を聞くことからはじまります。
自分らしい健やかさを取り戻す知恵やヒントをぜひみつけてください。

Vol.1

akiko さん

(かろうじて)30代
ジャズシンガー

- 体質 -
とても健康。少し溜め込みやすい。

あなたがいつも使っている緑のおくすり箱の中には何が入ってますか

精油 / ラベンダー、ティートリー、ペパーミント、ユーカリ、ゼラニウム、フランキンセンスなど
ハーブや漢方 / カモミール、フェンネル、ローズマリー、レモングラス、ホーリーバジルなど
フラワーレメディー / 今は特になし
その他(食べ物、飲み物などの食品) / マヌカハニー、コーディアル、甘酒、自家製ヨーグルト
行動 / ヨガ、セルフトリートメント

自然療法を取り入れ始めたきっかけ、お気に入りの使い方、まだどんな時に使うか、心身を整えるために気にいっていること

私は昔、とてもジャンキーな生活をしていました。食べ物にも気を使わずジャンクフードもたくさん食べていたし、体に不調を感じると症状を押さえるべくすぐに薬を飲むような人間でした。時には鎮痛剤を飲み過ぎて効かなくなり、一日に12錠も飲んだこともありました。今ではその頃の生活が信じられないくらいですが、意識の変化は特に「これ」という明確なきっかけがあったわけではありませんでした。まずは食べ物から変わっていったように思います。「You are what you eat」という諺がありますが、文字通り私たちは私たちが食べたもので出来ています。いつの頃からか周りの影響もあって食べる物に気をつけるようになり、自然に体が添加物や過度に加工された食物などの不自然なものを受け付けなくなってきました。食品に対する意識も高くなり、オーガニックや自然栽培について知れば知るほど、自然な行程で作られたものを口にするよう心がけるようになりました。そうなると体が断然健康になり、ほとんど病気をしなくなりました。 結局は私たち人間も自然の一部で、ホリスティックな存在なのです。それは自然界における自浄作用や菌に対する考え方と同じく、自分の体の不調も「私の病気」ではなく「病気である自分」にフォーカスする、ということです。 

今年の始め、珍しく高熱を出しました。何となく悪寒がするなと思ったらあっという間に39度以上の高熱、それに続き頭痛や関節痛、筋肉痛など…完全にインフルエンザの症状でした。 薬は飲まず、もちろん食欲はないので無理に食事もせず、水分補給をしながら熱が出るに任せました。少しだけ落ち着いてきたので新鮮な野菜と果物で作ったコールドプレスのジュースと、自家製ヨーグルトにマヌカハニーを少し口に入れました。そしてひたすら寝る。すると熱は一日で下がり、翌日からは多少体のダルさはあるものの普通に生活出来るようになりました。たまたま休みだったのでその後も1,2日ゆっくり休養した後、念のため病院でインフルエンザの検査を受けると「インフルエンザだったかもしれないけれど、もうウィルスはない」とのこと。私は特別なことをしたわけではなく、酵素や乳酸菌をとったりお水をたくさん飲んだりスプーン一杯のマヌカハニーを舐めることは日々の生活の一部なのです。そうした毎日の中で培われた免疫力が元々強かったこともあると思いますが、「私の体は何か理由があって熱を上げているのだ」と考えると、高熱や体の痛みの中にも自分の体への愛おしさや信頼が生まれてきます。私たちの体って、自然ってすごいのです。

私自身は至って健康で薬やお医者様に頼ることは滅多にありませんが、西洋医療を全否定しているわけではなく、 時には西洋医療の力が必要な時もあるかもしれません。偏った考えはそれこと病のもと。大切なのは必要な時に必要な選択を、自分自身ができるようになることだと思います。 病気とまではいかなくても自分の心や体にほんの少し違和感やアンバランスを感じる時、効果的な精油やハーブ、その他の植物療法などの知識を持っていることはその第一歩ですが、更に重要なのはその効果を自分自身で感じ、頭で考えずとも自分に必要なものが分かるようになることが望ましいと思っています。

例えば日本では、夏にはキュウリや茄子など体を冷やす野菜、冬には根菜など体を温める野菜が出て来ます。バナナやココナッツなどの南国フルーツは体を冷やすように、逆に北のほうでとれるりんごなどはそれほど体を冷やしません。迷ったら自然界を見るようにしています。自然には「無理」がありません。そんな風に無理(=ストレス)なく、私たち人間も生きていくことができたら、と思います。

日々の楽しみとして、その他で気にいってることやアイテムなど

アーユルヴェーダでは、すべての事象は「地、水、火、風、空」の5つの元素から出来ていると考えます。私たちの心や体もまたしかりで、5つの元素はそれぞれ5つの感覚器官と結びついているので、必要なバランスをとるために五感を意識したりしています。例えば「風」を調整したい時はオイルでセルフトリートメントをしたり、「地」を調整するためにその日のアロマを選んだり。そして何と言っても自然に抱かれること!海や森の中で、月明かりや星空の下で、ゆっくりとした時間を過ごす時間が大好きです。

プロフィール

2001年、ユニバーサルミュージック傘下の名門ジャズレーベル「ヴァーヴ」初の日本人女性シンガーとしてデビュー。既存のジャズの枠に捕われない幅広い音楽活動で人気を博し、現在までに22枚のアルバムを発表。国内でのコンサートツアー、TVCMやドラマでの歌唱提供始め、パリ、ロンドン、ニューヨーク、リオ・デジャネイロ、オスロ、ニューオリンズなど海外でのレコーディングも多く、またヨーロッパでのツアーやジャズフェスティバルの参加など、国内外で活躍している。これまでに「ジャズ・ディスク大賞」や「Billboard Japan Music Award」を始め、数々のミュージックアワードを受賞。2003年にはエスティー・ローダーより日本人女性に送られる美の賞「ディファイニング・ビューティー・アワード」を授与される。またシンガーとしてだけではなく、ソングライティングやアレンジ、ジャケットのデザインも含めたアートディレクションに至るまでセルフ・プロデュースもこなし、コンピレーションCDの選曲や他アーティストのプロデュース、執筆なども手がける。一方、アパレル・ブランドとのコラボレーションで帽子やワンピースなどのアイテムを展開するなどファション方面でも活躍。また、定期的に声を使ったボイス・ワークショップや、子供のためのジャズワークショップを開催している。更に英国アーユルヴェーダカレッジ日本付属校認定アーユルヴェーダライフスタイリスト、日本ナチュラルヒーリングセンター認定アーユルヴェーダ・ホームケアドクター及びライフコンサルタントの資格を取得し、2013年からはアーユルヴェーダのワークショップやスリランカでのリトリートツアーなども開催している。音楽性やファッション性のみならず、そのライフ・スタイルにも多くの支持が集まる。デビュー15周年となる2016年6月にアーユルヴェーダのコンセプトを元に5種類に分けた5枚組ベストアルバム「Elemental Harmony」をリリース。国内外のツアー、フェスやイベント等にも参加予定。http://akiko-jazz.com

マヒナからのお知らせ

10月1日・新月に、島根・松江 清光院下ギャラリーにて「朔夜の庭」と題して、ピアニスト林正樹さんとライブ、アーユルヴェーダの知恵を使った五感を浄化する新月ワークショップも開催。マヒナもサポートで参加させていただきます。

『朔夜の庭 JAZZライブ』 akiko & Masaki Hayashi Duo Live
日程:10/1(土)開場 18:30 開演 19:30
会場:清光院下のギャラリー
料金:前売3,500円 当日4,000円

予約:doorst.2134@gmail.com(担当:高橋) 090-8713-0852(高橋)

2016年9月1日 

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