フィトテラピー − 体と心が美しくなる処方箋
月と太陽のハーブ
新しい年が幕を開けしました。
改めまして、あけましておめでとうございます。
年末年始は何かと忙しいものですが、みなさんはいかがお過ごしでしたか?
わたしも仕事や家族新年会などで活気づいていたものの、少々食べ過ぎで重くなった我が身を引きずり、今頃やっとホッとひと息ついたところです。楽しい集いの多い時期・・・みなさんもつい食べ過ぎたり、休暇中に生活のリズムが変わり今まだ倦怠感を覚えている頃ではないでしょうか。
そんな年明けにおすすめしたいスタートハーブは「カレンデュラ」という名のハーブです。カレンデュラの語源は“月のはじまり”“1か月”という意味のラテン語です。開花時期がおよそ1か月続くことから月のサイクルと結び付けられ、そして、月と深い関わりのある女性の体に特有の不調に効果を示す働きから、月に親和性のあるハーブだと伝えられてきました。同時に、日が昇ると開花し日没とともに閉じる花の性質から、太陽を支配性にもつハーブだとも言われています。
この「カレンデュラ」は、古代ギリシャ・ローマ時代から食用や皮膚のお薬として愛されてきたお花です。輝くようなオレンジ色の花の姿から別名“聖母マリアさまの黄金”という意味の「マリーゴールド」とも呼ばれてきました。現在では観賞用をマリーゴールドと称し、植物療法に使われる薬用効果のあるものは「カレンデュラ」と呼び区別される場合が多いです。
「カレンデュラ」のチカラは薬用の宝庫ですが、一番に挙げるとしたらやはり粘膜の修復です。ハーブティで飲用する、あるいは、より薬用を目的としてサプリメントで内服すると、胃の粘膜を整え、胃痛などを改善するその効果に驚きます。外用に使えば皮膚の状態を修復してくれるのでナチュラルスキンケアの多くのメーカーが皮膚用クリームに活用しています。ですので、この時期の疲れた胃を整え、体内の疲れからくる肌荒れや、乾燥や冷気の刺激などによる皮膚の不調をも整えてくれる心強い味方となります。さらに、女性にとってありがたい効果は女性ホルモンをゆるやかに調整することで生理痛やPMSの緩和にも役立つことです。
中世ヨーロッパの時代、多くの修道院が信者の心身を癒すために薬草を育てていました。その薬草園には必ず彩られていたといわれる「カレンデュラ」・・・黄金のように輝く「カレンデュラ」の花が、聖母マリアさまの愛のように人々を癒し続けたことは容易に想像できます。そして何といっても、現代のわたし自身の“緑のお薬箱”にも欠かせないハーブのひとつが「カレンデュラ」。自然の恵みを、心身に、お肌に、役立ていくことは宇宙のサイクルに調和しやすくなることでもあります。みなさん、ぜひ今年もひきつづき植物からの愛を、美と健康のために取り入れましょう。
先ずは、この一年のはじまりの時を、月と太陽に親和性をもつ「カレンデュラ」で癒し、ますます美しく輝く一年にいたしましょう。次は春の新月に~~❤
(※キク科アレルギーの方・妊娠されている方は摂取をお控えください。)
2018年1月17日 ○
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塩見麻衣美
植物療法士
東京生まれ O型
太陽星座 牡牛座
月星座 双子座
◇これまでの経緯
アパレルメーカー販売を経験後、広告代理店にて店頭販促の企画に従事。後に大手菓子メーカーに転職し、レジャー施設開発プロジェクトにて商業施設の企画開発に携わる。多忙な毎日のなか、心と体に不調を抱えるようになり、2003年にフラワーエッセンスに出逢いその力に魅了される。体の不調は様々なハーブや精油によって癒され、植物のヒーリングパワーに強く引き寄せられるようになる。在職中の2005年頃から本格的に植物療法士を目指し学び始める。資格取得後、「カリス成城」初台店にて販売勤務を経て、現在はフリーの講師業をメインに、高齢者介護施設でのアロマトリートメントのボランティア活動や、ライフテーマとして“月とハーブと心と体”について独自に探求する日々を送っている。
◇学びの経緯
*2006年 ニールズヤードにてフラワーエッセンス講座「ヒーリングハーブス アドバンストコース」修了。
*2006~7年 植物療法講座「ヘルス&ビューティ」コースにて植物療法士1級の資格取得。(国際植物療法協会/現在:一般社団法人自然療法機構認定)
*2012年 自然療法士資格認定を取得。(一般社団法人自然療法機構認定 )
◇活動◇
*笹塚の自宅にて“月とハーブと心と体”をテーマにした小さなワークショップを不定期に開催。
*2011~13年の1月に響探求会にて「月とハーブ」をテーマにお話をさせていただいている。(響探求会では受付のお手伝いもさせていただいている。)
*2013年秋より九段下にて「月のリズムとハーバルビューティ」講座、「仕事に生かせるアロマ&ハーブ」講座などの開講を準備中。