フィトテラピー − 体と心が美しくなる処方箋
赤い林檎の美薬
秋深まるなか、紅葉が美しい季節です。
この時期に目を奪われるのは、やはり紅色に染まる自然界の色。この時期の赤いハーブと言えばローズヒップやハイビスカスなども浮かんできます。又、美味しい秋の果物、林檎も赤々と輝いていますね。林檎は人類が食べた最古の果物とされています。そして「1日1個のりんごは医者いらず」といわれるほど栄養価が高いことでも有名ですね。今日はそんな赤く輝く秋の実り・・・林檎の美薬について触れたいと思います。
この時期の旬な林檎には、ビタミンCが豊富です。しかも壊れにくいビタミンCであることが特徴です。食べてよし!はもちろんですが、ハーブティなどお茶に加えていただいても素敵です。ティーポットに有機栽培された林檎の皮を厚めに剥き入れ、レモンバーベナやレモングラスのハーブ、もしくは、アールグレイ紅茶などの茶葉と一緒にお湯を注ぎ5~10分蒸らします。林檎のさわやかな風味がひろがり、気持ちとともにリフレッシュ。疲れも癒してくれる格段においしいお茶になります。(実際に林檎に含まれるリンゴ酸は疲労回復に効果的な有機酸です。)
林檎の美容効果については、壊れにくいビタミンCの含有とともに、抗酸化力の高いポリフェノールが豊富に含まれることがポイントです。ですから、でがらした皮も召し上がってください。これらは、お肌の美白サポート、夏のダメージで酸化したお肌を還元してくれるビューティサポーターとなります。
又、林檎の果肉には食物繊維が大変豊富で、腸内細菌のバランスをとるのに役立ちます。腸内細菌のバランスは心のバランスにもつながるところ・・・移ろいやすい秋の心に安定感をもたらし、それが健やかなお肌の維持にもつながります。お肌は心を映す大きな鏡のようなものですから。
およそ4000年前もの昔から、私たちに健康と喜びを与えてきてくれた林檎。夏のダメージや季節の変わり目に感じる疲労感を癒し還元してくれるそのチカラは、心身の浄化というエネルギーにもつながる、まさにお肌を含めた体と心をトータルにケアしてくれる自然界の賜物です。秋深まる中で、周りの葉が緑色から赤茶色や黄色へと変わりゆく中、赤く色づく林檎の実は本当に美しく魅力的に目に飛び込んできます。これも自然界の織り成す色彩の妙。そして、私たちの体内を流れる命の源の色でもある赤は、この地で美しく生きづくために惹きつけて止まない色なのかもしれません。
この時期はますます積極的に林檎をいただきましょう♪ 可能な限り、有機栽培や無農薬の林檎を皮つきで食べたり、お茶にしたりして摂ってくださいね。高い栄養価とともに、秋肌を美しく蘇らせ、気持ちを安定させるよう、ナチュラルな美薬として働きかけてくれる心強い味方ですから。
それでは、ますます実り豊かな秋でありますように。
次回は、来年1月の新月になります。・・・おっと、早いですね!!もう来年。
それでは、来年の新月にお会いしましょう~~❤
2017年11月18日 ○
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塩見麻衣美
植物療法士
東京生まれ O型
太陽星座 牡牛座
月星座 双子座
◇これまでの経緯
アパレルメーカー販売を経験後、広告代理店にて店頭販促の企画に従事。後に大手菓子メーカーに転職し、レジャー施設開発プロジェクトにて商業施設の企画開発に携わる。多忙な毎日のなか、心と体に不調を抱えるようになり、2003年にフラワーエッセンスに出逢いその力に魅了される。体の不調は様々なハーブや精油によって癒され、植物のヒーリングパワーに強く引き寄せられるようになる。在職中の2005年頃から本格的に植物療法士を目指し学び始める。資格取得後、「カリス成城」初台店にて販売勤務を経て、現在はフリーの講師業をメインに、高齢者介護施設でのアロマトリートメントのボランティア活動や、ライフテーマとして“月とハーブと心と体”について独自に探求する日々を送っている。
◇学びの経緯
*2006年 ニールズヤードにてフラワーエッセンス講座「ヒーリングハーブス アドバンストコース」修了。
*2006~7年 植物療法講座「ヘルス&ビューティ」コースにて植物療法士1級の資格取得。(国際植物療法協会/現在:一般社団法人自然療法機構認定)
*2012年 自然療法士資格認定を取得。(一般社団法人自然療法機構認定 )
◇活動◇
*笹塚の自宅にて“月とハーブと心と体”をテーマにした小さなワークショップを不定期に開催。
*2011~13年の1月に響探求会にて「月とハーブ」をテーマにお話をさせていただいている。(響探求会では受付のお手伝いもさせていただいている。)
*2013年秋より九段下にて「月のリズムとハーバルビューティ」講座、「仕事に生かせるアロマ&ハーブ」講座などの開講を準備中。