フィトテラピー − 体と心が美しくなる処方箋
赤い実の魔法
秋ですね〜。
秋は、黄色・橙色・赤色など・・・紅葉していく自然の色彩が季節の風情を感じさせてくれる時です。光の少なくなるこの季節に、赤く染まっていく木々の姿は、冷たい空気感のなかで温かく華やぐ気持ちをもたらしてくれます。
さて、そんな秋の季節に収穫される、まさに美しい赤い色の実があります。
「ローズヒップ」です。
これが今回ご紹介したい美のハーブです。ローズヒップは赤いハーブティとして皆さんもよくご存知ですね。この“赤”という色は、生命に直結する色とされ、力強く生きていくためのエネルギーを生み出す色だと様々な分野で伝えられています。例えば、第1チャクラは赤色で表され肉体的な力や気力を高めると言われ、赤い肌着は体熱を2~3度上げると言われます。秋に成る赤色の実のもたらすチカラは、寒くなる季節に向けたエネルギーサポートでもあるのかもしれませんね。そして今回ご紹介する赤い実のローズヒップは、“ワイルドローズ”と呼ばれる野生種のバラに成る実で、別名“ビタミンの爆弾”と言われるほど様々なビタミンを豊富に含んだ素晴らしい実です。
特に嬉しい美肌効果は、そのたっぷりと含まれるビタミンC、ビタミンE、果皮の部分のビタミンPにあります。
ビタミンCは、お肌のハリとなるコラーゲンを生み出す必須の栄養素であり、シミの予防にも欠かせません。しかもローズヒップに含まれるビタミンCの量はレモンの約10倍~20倍で、熱にも強く100度の熱湯でもこわれないのです。又、ビタミンEは、酸化したお肌をダメージから回復させてくれる重要な栄養素として有名ですが、具体的には過酸化脂質で緩みやすい毛穴を整えてくれます。そして、ビタミンPは・・・と言うと、ビタミンCをよりパワフルに働くように後押ししてくれる、地味ですが重要な役割を果たしてくれるのです。つまり、ハリ、美白サポート、毛穴ケアなどなど、まさに美肌ケアに欠かせない魔法のような赤い実というわけです。
・・・と言うことで、ローズヒップ(ドライハーブ)は、お茶を抽出した後の出がらしの実も、ぜひ捨てずにお召し上がりくださいませね。
お召し上がりの方法は、ふやけた実をドレッシングに入れてサラダに加えて食べたり、ハチミツに混ぜてパンやヨーグルトにトッピングして食べるなどしてください。又、ちょっとひと手間かけるなら、ふやけた実と同量のきび糖か甜菜糖を加えて鍋で煮ます。仕上げにレモン果汁を合わせれば簡単ジャムの出来上がり~♪ これがなかなか美味しいのです。お時間あればぜひお試しくださいね。
これからの寒い季節、風邪予防にもビタミンCは大切な栄養素です。まさに美と健やかさを導く赤い実の魔法ローズヒップ、ゼヒ取り入れて素敵にお過ごしくださいませ~。
゚・*。*・゜゚・*:.。.:*・。次は来年の1月の新月にお会いしましょう。*:.。. ・。.:*・゜゚・*
2016年11月29日 ○
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塩見麻衣美
植物療法士
東京生まれ O型
太陽星座 牡牛座
月星座 双子座
◇これまでの経緯
アパレルメーカー販売を経験後、広告代理店にて店頭販促の企画に従事。後に大手菓子メーカーに転職し、レジャー施設開発プロジェクトにて商業施設の企画開発に携わる。多忙な毎日のなか、心と体に不調を抱えるようになり、2003年にフラワーエッセンスに出逢いその力に魅了される。体の不調は様々なハーブや精油によって癒され、植物のヒーリングパワーに強く引き寄せられるようになる。在職中の2005年頃から本格的に植物療法士を目指し学び始める。資格取得後、「カリス成城」初台店にて販売勤務を経て、現在はフリーの講師業をメインに、高齢者介護施設でのアロマトリートメントのボランティア活動や、ライフテーマとして“月とハーブと心と体”について独自に探求する日々を送っている。
◇学びの経緯
*2006年 ニールズヤードにてフラワーエッセンス講座「ヒーリングハーブス アドバンストコース」修了。
*2006~7年 植物療法講座「ヘルス&ビューティ」コースにて植物療法士1級の資格取得。(国際植物療法協会/現在:一般社団法人自然療法機構認定)
*2012年 自然療法士資格認定を取得。(一般社団法人自然療法機構認定 )
◇活動◇
*笹塚の自宅にて“月とハーブと心と体”をテーマにした小さなワークショップを不定期に開催。
*2011~13年の1月に響探求会にて「月とハーブ」をテーマにお話をさせていただいている。(響探求会では受付のお手伝いもさせていただいている。)
*2013年秋より九段下にて「月のリズムとハーバルビューティ」講座、「仕事に生かせるアロマ&ハーブ」講座などの開講を準備中。