フィトテラピー − 体と心が美しくなる処方箋

聖なるフランキンセンス

夕暮れ、すーっと冷たさを感じさせる風・・・日に日に秋が深まっていきますね。
日が暮れる時間も早まり、気温が徐々に下がってくると、気持ちがしっとりと、あるいはしんみりと・・・何となく静けさをもちはじめます。太陽の温光が少なくなるこの季節は、他に光りを求めるよう。光が自然の鮮やかな色を見せる紅葉、輝く星空、部屋の灯りや温もり、そして自分の内側に・・・光を見つけるように促されます。そんなこの時期に恋しくなるハーブがあります。・・・フランキンセンスです。

フランキンセンスの歴史は古く、旧約聖書や新約聖書にも記され、祈りや病気治しにつかわれた貴重な樹脂でした。クレオパトラもローズとともにフランキンセンスの香りを好んだと言われ、祈りや薬のみならず愛されてきたハーブです。古来、太陽神ラーに捧げられ、教会では振り香炉で焚かれその煙は場を清め、神に祈りを届け、その良い香りはより善き生き方を促す・・・そんな意味が込められているといわれてきました。

現代、フランキンセンスの芳香成分は呼吸を深く促し免疫を賦活し、樹脂の抽出液は肌につけると保湿と細胞再生を導くとされています。肌にとっては暑く乾いたアラビア半島南部やアフリカ北東部でわずかな雨量で育つフランキンセンスの抗酸化力や保水力、抗炎症に働くそのチカラは、間違いなく乾燥した秋冬の肌サポートに役立ちます。香りによって促される深い呼吸は一定のリズムで繰り返し行なわれると脳内ではセロトニン神経が活性しリラックスしつつも覚醒を導きます。それは本来の脳力を高めるために大いに役立つもの。光の少なくなる季節に、フランキンセンスのバイブレーションで内なる光を見つめより輝きを導くようにこの季節にぜひお使いください。フランキンセンスは精油も樹脂もどちらにも素晴らしいチカラがあります。最古のハーブともいわれるフランキンセンスには、聖なる太陽のチカラと大地のチカラが脈々と受け継がれているのでしょう。

11月15日、上弦の月にマヒナ・ファーマシーさんにてフランキンセンスをメインにした恒例のミニリーディング&ハーバルスキンケアのワークショップを開催します。オマーン産のプレミアム品質とされるグリーンホジャリの樹脂を焚いた瞑想ワーク、スペシャルなオマーン産のフランキンセンスティンクチャーをはじめ数々のハーブ・アロマ・フラワーエッセンスをそれぞれの方にミニリーディングでお選びいたします。古代に倣い祈りを内的な光につなげ、その聖なる樹の滋養ともいえるハーブのチカラを肌にバイブレーションさせていきましょう。フランキンセンスの聖なるチカラで手仕事するハーバルスキンケアとミニリーディング・・・ぜひご一緒しませんか。

2018年11月8日 

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塩見麻衣美
植物療法士

東京生まれ O型
太陽星座 牡牛座
月星座 双子座

◇これまでの経緯
アパレルメーカー販売を経験後、広告代理店にて店頭販促の企画に従事。後に大手菓子メーカーに転職し、レジャー施設開発プロジェクトにて商業施設の企画開発に携わる。多忙な毎日のなか、心と体に不調を抱えるようになり、2003年にフラワーエッセンスに出逢いその力に魅了される。体の不調は様々なハーブや精油によって癒され、植物のヒーリングパワーに強く引き寄せられるようになる。在職中の2005年頃から本格的に植物療法士を目指し学び始める。資格取得後、「カリス成城」初台店にて販売勤務を経て、現在はフリーの講師業をメインに、高齢者介護施設でのアロマトリートメントのボランティア活動や、ライフテーマとして“月とハーブと心と体”について独自に探求する日々を送っている。

◇学びの経緯
*2006年 ニールズヤードにてフラワーエッセンス講座「ヒーリングハーブス アドバンストコース」修了。
*2006~7年 植物療法講座「ヘルス&ビューティ」コースにて植物療法士1級の資格取得。(国際植物療法協会/現在:一般社団法人自然療法機構認定)
*2012年 自然療法士資格認定を取得。(一般社団法人自然療法機構認定 )

◇活動◇
*笹塚の自宅にて“月とハーブと心と体”をテーマにした小さなワークショップを不定期に開催。
*2011~13年の1月に響探求会にて「月とハーブ」をテーマにお話をさせていただいている。(響探求会では受付のお手伝いもさせていただいている。)
*2013年秋より九段下にて「月のリズムとハーバルビューティ」講座、「仕事に生かせるアロマ&ハーブ」講座などの開講を準備中。

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