五感でみつける 目で感じる

回復のためのスペースは。

じりじりと素肌を焼き付けるような夏の日々が過ぎさり、ずいぶんと過ごしやすくなってきたと思ったら、2025年の手帳が文具売り場を占拠している。
そうか、今年ももうそんな季節。

来年のことが浮かぶこのタイミングで、ふと今年になって「手放したこと」を振り返ろうと思った。私的な「手放し」事情ですが、よければお付き合いください。

***

ひとつめの手放し。
小さな苛立ちのタネ

年々老いてきた両親を見守る、といえば聞こえがいいけれど、自分がよかれを思って助言したことに対し、ちぐはぐになる場面が増える。「どうしてムスメの気持ちをわかってくれないの?」と苛立ちを覚えることしばし。
でも実は私自身のエゴをカモフラージュした“偽”親切心なのかも、と思える出来事があり、老いた両親自身も抱えている歯がゆさやもどかしさを、もう少し辛抱強く理解して受入れないとな、と彼らの一挙手一投足に憂いを持ちすぎること、ちょっと手放してみた。

ふたつめの手放し。
本音を発信することへの恐怖心

自分の厄介な性質の一つが、「つきあいやすい人」と思われがちなこと。確かに人嫌いでは全くない。我ながら人付き合いがよい。が、悪く言えば八方美人。確かに、話題のトピックスからグルメ、地域の小さな出来事まで、雑談レベルであれば基本どんな方ともまあまあ楽しく過ごせるという性質ではあるけれど・・・あるけれど・・・

本当はアート思考を心理学や福祉に掛け合わせ、学びと遊びの間のような活動を展開したい!と相当マニアックな一面を持っているし、かといってアカデミックな人間ではなく、実践者でありたいし、行政モードではなくチャーミングに物事を進めたい、という想いを常に内包している。
そしてこんな人を世の中的にはたぶん「変わり者」と評するのかな、と自覚もある。笑

こうしたマイナーな引き出しが詰まっているのが私のいわば等身大。こんな自分を出すってどうなんだろう・・・と長年思っていたけれど、ついにその怖れを天高く手放した!
雑談をたのしく。の人でもあるし、ニッチな世界万歳!と喜んでいる人間でもある。

みっつめの手放し。
是か非か、の2択

ひとつ目とふたつ目に綴ったとおり、私は思いのほか“是か非か”を無意識のうちに自身に課しているらしい。ということが判明。
我がことながら、そういうのってちょっと今の気分ではない感じ。白か黒か!だけでなく
グレイがあっていい。
自分のその“中間地点”な要素を受け入れると、向かう道がまっすぐ見えてきた。


何かを手放すと自分の内側の何かが回復。そこに新しいエナジーがゆっくり満ちてくる
10月。ハーベストムーン。

2024年10月16日 

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Miki

English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々

https://lit.link/doers

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