五感でみつける 目で感じる

Origin

新年といえば“今年の抱負”“目標”。
元旦の切り替え力はなかなかの威力を発揮し、”今年こそは!“と意を決するのが1月最初の数日間。

70年代生まれのわたしにとって、「目標設定→達成するまで努力」という公式がいつだってスタンダート。設定したからにはそのゴール目指して邁進すること以外疑いもせず・・・。

けれど、正直その歩みは苦難と葛藤と孤独の三重奏にほかならず、達成できたことは事実としてあるにせよ、若き日々がしあわせ感に満ちていたか、というとーそうでもない。

なので、目標は掲げないけれど、「こうありたい」という自分への宣言は手帳にひっそり記すのがこの時期のマイ・ルーティン。さて、みなさんはいかがでしょう?

とはいえ、我が宣言はこの何年も変わることなく同じテーマ。
ゆえに、この2023年も同じくわたし自身の原点として
「ないものを見るのではなく、あるものにフォーカス。」
この言葉を手帳の最初のページに書いて、1年の予定がはじまる感覚。

数年前に都市部から地方へ移り、地味で変化もなさそうなことが9割・・と絶望の淵に立たされたごとく嘆いていたわたし。ところが、ある日ふっと、その座右の銘である「ないものよりあるものを見るべし」の言葉にハッとし、ゆっくり目の前のことに向き合うように。

すると、その地では当たり前のことに新たな価値を見出せたり、新機軸の提案で長年の慣習などに風穴を開けたりできることこそ、今の自分ができることかも?とバラバラになりそうだった欠片がようやく自分の中で再構築され始めたのでした。

そう、わたしは「目標設定」の人ではなく「ひらめき」型なのだから、ぴん!ときたら一歩踏み出し、種をまく。とにかくかっこつけずに本音を発信。

その種は、地元のコミュニティアート活動へつながって、そこで共鳴してくれる人々に出会い、
地元にしか存在しない素材を軸に、地産地消のごとく地域と人をアートでつなぐプロジェクトを育み中。平和的でユニバーサルな方法で。

もちろん一筋縄ではいかないこともあるけれど、仲間とともにゼロからクリエイトできる手ごたえと、悲喜こもごも分かち合えるよろこびが増えてきている毎日。
根を張るコミュニティと小確幸が足元に集まってきている実感。

どこにいても自分に与えることができる。自分に、生きた時間を。

2023年1月7日 

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Miki

English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々

https://lit.link/doers

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