五感でみつける 目で感じる

ローズマリーポテトの誘惑

暦では立秋を迎えたことにはなっているけれど、体感的には
まだまだ残暑の出口は遠いように感じてならない今日この頃。
ついのど越しのよいものを食してしまう習慣から離れられない。

そんな折、ご近所のIさんからの「畑の直送便」(と我が家で呼んでいる)と
おぼしき紙袋が戸口に鎮座していた。
Iさんのお父様の畑で獲れたトマトやピーマンや豆類、オクラなどなど。
季節の野菜をこうして何の前触れもなく届けてくださり、「食べきれないのでまたまたお裾分けです!」といったメモがイラスト付きで貼り付けてある。

ラジオのお仕事もされているIさんなので、喉によさそうなハチミツやドリンクをお返しする。旅先で銘菓に出会うと、“Iさんにどうかな?”と思ったりする。そんなご近所付き合いがここ数年続いている。
そしてこのたび、くだんの「直送便」に珍しくハーブ類が混ざっていた。
玄関を開けるまえからその香りですぐピンときた。
ローズマリー!

なんとなく初夏か晩夏のハーブと思っていただけに、思いがけず台所中がシャープで心地よい香りに包まれるとは心が躍る。
これでもか、というほどローズマリーの枝葉を手で触れてみた結果、フレッシュなうちに食材としていただこう、と思いたつ。

相性のよさそうなチキンをまずは思い浮かべたのだけれど、紙袋の底に小ぶりのかわいらしいジャガイモをいくつか発見。
ということはーこれしかないかも。
ローズマリーポテト!

じゃがいもとローズマリーさえあれば誰でもできてしまうシンプルな一皿。
(以降、お料理上手な方には釈迦に説法なので読み飛ばしてください。笑)
じゃがいもは丸ごとでもサイコロ切りでもスライスでも茹でてマッシュにしてもーどんな形状でもお好みで大丈夫。
これらをオリーブオイルで揚げてもいいし、マッシュだったらそのままオリーブオイルと塩コショウで味を調え、とにもかくにも仕上げにローズマリー。

枝から軽く削いで粗く刻むことで、さらに香りが際立つので、このひと手間はできるだけ欠かさず、仕上がったじゃがいもに勢いよく混ぜ込むのがわたしとしては好みだけれど、はて・・・どうだろう?

調子に乗って、じゃがいもをスライスして揚げ、ポテトチップスみたく楽しんだり、クシ型に大きめに切ってアメリカンぽいフライドポテトにしたり、まるごと蒸してローズマリーを振りかけてみたりとあれこれ試したのだけれど、病みつきになったのは、マッシュにして刻んだローズマリーを混ぜ込むスタイル。

よく、無限〇〇。という名前のレシピがあるけれど、まさに言い得て妙!
付け合わせのつもりが気づけば主食の座を奪い取り、本当に止まらない。

というわけで、新鮮な素材さえあれば、切る→蒸すか茹でるか揚げる→塩コショウ→ローズマリー(ただし香り出しのための作業は不可欠)。という超シンプル工程なので、興味を持たれた方は晩夏のおつまみなどにぜひぜひ。

2024年8月20日 

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Miki

English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々

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