五感でみつける 目で感じる

無限清風(むげんのせいふう)

今年まだ始まったばかりですが、さっそく琴線に触れることばに出会ってしまいました。

無限清風。

これは禅語で、「一切の制限をなくし、ただ清らかな風のみを感じれば、心は解き放たれる」という意味だそうです。
いつでも心を開き、今ここにいる自分、ここにいる世界をしっかりと見つめることが大切。との教え。

複数のことが同時に運んでいるとき、物事が思うように進まないとき、〆切ごとに追われて気持ちばかり焦ってしまうときーそんな状況に陥ってしまうこと、きっとわたしだけではないはず・・・。

そんなときは頑張りすぎだよー!のサインと即座に降参して、しばし休息の空間、こころがホッと安らぐ場所で自分にオープンになりたいものです。

心安らぐ場はなにも自然や静けさの中だけとは限らず、あえて雑踏かもしれないし、気ごころ知れた人のそばにいることで気持ちが整うかもしれない。

個人的に最近「清らかな風」を感じたのは、今年から始めた英語のキッズクラスでCちゃんがいってくれたひと言。
「なーんだ、わからなければ先生に聞けばいいし、ひとりで頑張らなくていいんだね!」

そう♪どうもひとりで頑張る、ってことが美徳。と多くの日本人のDNAに刻まれているのか子どもでさえ口ぐせのように「頑張る!」って言いますが、わからないこと、戸惑うこと、どんどん誰かに尋ねればいいし、頼っていいし、甘えたらいいんだと思います。

わからないのにわかったふりしたり、弱いところ見せないように自力で解決しようとしたり、全部逆。
わかりません!わたし●●ではできません!実は●●なんです・・・。と心の内を披露したとして、その人の価値が下がるどころか、むしろなんて素直に心を開いてくれたんだろう、と嬉しくなります。(といっても、30代くらいまで自力で何もかもやるのがよいことだと信じて疑わないワタクシでしたが)

そんなふうに、独りで何もかも気負わなくてもOKな場所や時間を特に子どもたちには用意したいと願っていますが、そんな折、Cちゃんの呆気らかんと本質を突いた純粋な一言は、なんともいえない清らかな風を吹かせてくれました。

真冬から春に向かう明るい陽射しを待ちわびながら、それぞれがホッとする自分だけの「無限清風」に出会えますように。

2022年1月18日 

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Miki

English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々

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