五感でみつける 目で感じる

発光することば

発光することば。なんて言うと、「え!?ことばが光る???ついにこの暑さにおかしくなったのね・・・」と心配されてしまうかもしれません。
しかしながら本当にここ最近感じていることなのです。

半年くらい前にふいに思い立って、自身の小さなオンラインコミュニティで「dear diary」というこれまた小ぢんまりとした英語日記をやり取りするレッスンを始めました。

出来事日記というよりも、お一人お一人がご自身の内面に向き合っていただけるよう、わたしがちょっとした仕掛けを施した問いに対して、皆さんが数行の英文ダイアリーを書いていただくという、「自分の魅力再発見」でもあり「書く瞑想」でもあるダイアリーです。

もちろん英文的な添削もさせていただくのですが、それ以上に大事にしていること、それは自分の想いをそのまま「等身大に丁寧に」伝えること。背伸びせずまっすぐ。
それさえクリアしていれば、正直、外国の方だろうと日本人同士だろうとコミュニケーションは本当に豊かに耕され、日々に彩りが生まれると確信しています。

なぜなら、「わたしはわたしのままでいい」という安心の軸を手に入れることができるから。
格好つけなくても、完璧でなくても、少々の間違えさえもちゃんと想いって伝わる。届く。という静かなーでも確固たる自信に変わるから。

コロナ禍もあり一度も対面したことのないメンバーの皆さまと月に数回、あるいは毎週こうした心の交感をさせていただくことが、わたし自身にとっても欠かせない日課となり、数行に反映されるひと言ひと言がとても待ち遠しく楽しみでもあるところです。

そんな習慣が定着したある日のこと、ふっと気づいたことがありました。
文字はパソコンで打ってあるというのにーなんでしょう、メンバーさんたちが書いてくれた言葉がとても光輝いている。という瞬間に遭遇することしばし・・・。

なんというのか、たとえばお母さんが心を込めて握ってくれたおむすびはどんなときもおいしい。というような、丁寧に磨き上げられた床は古くたって気持ちよい、というような、目にはみえないそういう類のエネルギーが言葉に乗っています。
字面に書かれた内容以上に伝わります。

ある時、モニカという執筆を生業としているフィンランドの友人にこうした件について、わたしなりの考えを長々伝えてみたことがありました。
これって日本人的な発想なのか、わたしだけの感覚なのか、と思いながら・・・。
でも返ってきた返事は、「あなたの思いを伝えてくれてありがとう、よくわかるよ。書き手の感情がいわばダイレクトに届いてしまう。本当にそうだよね」と。

やっぱり!
これはもう古今東西存在するある種のバイブレーションのようなものなのかも?

とても感覚的でおかしいと笑われても、やっぱりわたしが目指すところは「発光することば」
「お母さんのおにぎり」的なエネルギーを放つことば。なのです。
英語どころか日本語の文法もときどき間違ったりしているかもしれないけれど、それもまたよし。大事なことはそこではーない、って今ではもう断言できるからね。

2021年6月25日 

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Miki

English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々

https://lit.link/doers

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