五感でみつける 目で感じる

こころの置き場所

冬ざれの野は寂しげで、まして雪が舞うなら凍てつく寒さに身が縮こまり、景色を味わうよりも、つい足早にその場を離れてしまう。そういう冬の1日、ありませんか?

そんな日は、暖かな室内がいちばんの居場所。
しっくり落ち着くところに移動しただけで、心身が芯から緩みます。

居場所、というと、この一年ほどこうしたしっくりくる居場所に思いを馳せたことはなく、それは物理的な意味でもあるし、こころの置き場所、という意味でもあるのだけれど、どちらかというと後者の意味合いのほうがわたしにとっては強いかな。

一年を通して、まるで凍てつく真冬のような厳しい情勢が続き、そんなときいったいどんなこころの置き場所を持っているか。
どれほどの、という数よりも、自分に無理なくフィットして、シンプルに心地よいーそんな気持ちのよい場所があるかどうか。そんなことに思いを巡らせることしばし。

わたし自身は、そうした居場所が特に人間関係に現れて、こんなときだからこそ深いところで結びついたり、はたまたご縁を改めて確認し合ったり、真新しくつながったりーと浮彫になった一年だったなあと思います。

そんなふうに目に見えないこころの置き場所が自分の中にあるっていうことにフォーカスできたとき、自分のなかの重心がここぞとばかり踏ん張ってくれて、日々刻々と無条件に受信してしまう不穏な情報に必要以上に揺すぶられず過ごせるのです。

近くにいて普段から顔を見てつながりを確信し合える関係性もあれば、リモートでだって同じくらいの効果もありますね。

今回の社会情勢でつながりが深まったひとりスウェーデン人の15歳の友は、学校の友だちに全然会えなくて寂しいけど、離れていてもこうしてSNSでタイムリーに話せて楽しい!と日本の鍋の写真にいたく喜んでくれ、小さくほっこりしています。

ただただこちらの扉を開いて、感性や感覚が合うなぁと思ったら時空を超えることもまったく難しくない今日この頃、むしろ今だからこそ!のタイミングかもしれません。
今だからこそ、その人のガワ、みたいなことより、ウチなる感性や五感にセンサーがより反応する。きっとそれがわたしにとっていちばんの答えだし、その感覚にさえ導かれていればきっと・・・ダイジョウブ。

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この一年もここ、マヒナマガジンでのつながり、ありがとうございました。
まさにわたしにとって、かけがえのない居場所のひとつです。

皆さまがすこやかに2021年を迎えられますように。

(画像は、わたしのお気に入りの居場所&こころの置き場所、海辺です。みかん色の空と瀬戸内海!)

2020年12月28日 

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Miki

English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々

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