五感でみつける 目で感じる
Pockets of joy
深まる秋、夜明けのひんやりした空気感が好き、という人、
夕暮れの空のグラデーションがたまらない!と断言する人、
さて。みなさんはどちら派ですか?
わたしは、というと、断然黄昏どきに一票。
海沿いのまちの日没間際の海と空が手をつなぐ瞬間が
たまらず、本当は毎日同じ場所、同じ時間で定点観測
していたいくらい今の季節の澄んだ空が目にこころに沁みています。
静かな海辺で、ただただ天を仰いで
紫色やオレンジ色が入り混じったような空を眺めていると
自然界にはなんて無限のパレットが存在しているのだろうと
こころがぐっと動かされ、その場所を離れられなくなります。
こういう瞬間こそ、まさにこのエッセイのテーマ、
piece of joy―よろこびのカケラだったなあ
もっと観察する楽しみやよろこびを日常に
散りばめてゆきたいなあ、と感じ入ってしまうのです。
観察する、っていうことは、ある程度意識していないと
自動的に目の前を通り過ぎたり、
それどころかその正体にすら気づくことができずに、
「え?今日ってそんな月がきれいだったんだっけ?」
「あそこにそんな建物あったっけ?」
「そんな花、道端に咲いてたんだっけ?」
と、その存在はまるでなかったかのように
(本当はちゃんとそのそばを通り過ぎているのだけれどね)
脳内処理されてしまうという不思議・・・。
自然界はいつだって無料で天体ショーを繰り広げ、
万華鏡のごとく観るものを魅了してくれているのにね。
2020年10月31日 ●
Miki
English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々
https://lit.link/doers