五感でみつける 目で感じる
Momentum モメンタム
あたらしい年のはじまり、冬休みには帰省したり旅をしたり移動した方、
逆にあえて遠出せずに家でゆったり過ごす派の方、
それぞれのくつろぎがあったことでしょう。
いずれにしても年の切り替わりに久しぶりの団らん、会話、
はたまた普段触れないカルチャー、自然などある種の非日常感が
散りばめられた時間が流れやすい年始め。
そうしたさまざまな出会いや出来事を通して、
ふっとインスピレーションが湧いたり、あたらしい視点を思いついたり、
今年から〇〇しよう!とヤル気がみなぎったりー
わけもなく何かを始めたくなる。行動したくなる。
そんな勢いづく瞬間、「モメンタム」と呼ばれていますが、
新年は特にこうした内面の「弾み」が起こりやすい季節。
だからこそ、新年の誓いを書いてみたり、日記を書き始めてみたりー
活動開始!の合図が鳴ったかの如く動き出す。
一方で、冷静なもう一人の自分の声もひっそり響く。
「でも、どうせ3日坊主になるんだし。だったらやらないほうがましかな。」
勢い任せで取り組んだはいいけれど、
残念な結果になったとか痛い目にあったとか
負の記憶がそうさせるのかもしれないけれど、
でもあえてその「モメンタム」を信じて大切に、
ひらめきとともに一歩だけでも前進してみることをおススメしたいな。
と思うのです。
例えば今回のエッセイ。
うーむ。今年最初のお話をどうしよう。正直悩み、しばらく放置。笑
そして、晴れ渡ったお正月2日目、ふと耳にしたニュースで流れた
この「モメンタム」というワード。
それは経済のトピックス(経済用語でも別の意味合いで使うようです)だったけれど、
「ああ・・・そうだ!わたしが知ってるモメンタムはー」と
急にイメージが広がって、こうしてこのエッセイを書いています。
わたしの例はささやかな出来事ですが、
例えばある人は、旅先で見かけたカラフルなワンピースの女性の活き活きとした姿が忘れられず
モノトーンから鮮やかなファッションに挑戦しはじめた、
ある男性はふらり訪れた博物館の常設展の歴史モノにいたく感動し、
子どもの頃から好きだった〇〇時代への好奇心が再燃、大人の歴史散歩を始めた。
など、本人はそれが「モメンタム」な出会いとは思っていないけれど、
触発された気持ちのまま純粋に進んでいる方々の人生は、
間違いなく豊かで輝きを放ちはじめます。
こんなふうに、ちょっとした非日常の中で触発されて、
ふっと訪れるのがモメンタム。
まして足踏み状態を脱出したいなあ、と思っているその時に
こうした瞬間が訪れたならば、もうこの勢いを利用しない手はありません。
何も年末年始に限らず、何かに煮詰まったり気分をフラットに
したくなったら、旅したり、行ったことのない美術館を訪ねたり、
積んだままだった本に手を伸ばしたり、散歩に出かけたりー
日常のリズムにちょっぴり変化をつけて過ごしてみると、
思いがけず宝物のような瞬間が自分の中で湧きあがってくるかもしれません。
その瞬間をとらまえて、一歩を踏み出すのかやはり踏みとどまるのか。
意外な人生の展開の裏にはこういう直感の積み重ねが鍵になっているのかも。
2020年、力み過ぎずーかといって緩み過ぎず。
肩の力を抜いてナチュラルに過ごしてゆきたいものですね。
来月の今頃は、何かあたらしいモメンタムが舞い降りているかしら。
2020年1月11日 ●
Miki
English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々
https://lit.link/doers