五感でみつける 目で感じる

感情の消化不良

ここでは小さなjoyをシェアする場として開かれているのに、
いきなりのタイトルで恐縮です・・・。

夏の終わり、大切な友人が天に旅立ち、想像を絶する哀しみに
打ちひしがれる日々が続いていました。

以前なら少々の苦難も大丈夫なふりをして、
何でもないような顔をして日常に戻るのがわたし。
それが自分らしい、と思ってきました。そうするのがオトナ、だと。
でも今回ばかりは、とことん悲しみの中に埋もれて、
悲しみとともにあることを周囲にも晒して、
感情にまみれてしまえ、と塞ぎこむ自分を許可しました。

存分に感情を出し切った後に残ったのはー
わたしはわたしのステージに戻り、その場所で悲しみに光を当てよう。
友人に届くようわたしなりの在り方で前に進もう、という静かな決意。

実はわたしは数年間彼女の英語の先生をしていました。
それまで、海外に関わる仕事はしていたけれど、
誰かに英語を教えるなんてこと考えもしなかったー
そんな中、どうしても学びたい、と
わたしを教育の道へと連れ出してくれた人。
とても熱心な生徒さんで、夢を持って取り組んでくれていました。

「Mikiちゃんは英語を習得した歩みがユニークなんだし、
なんだか励まされるからいつか洗いざらいブログにでもしてね。お願い。」

よくこんなことを言っては、わたしを元気づけてくれました。
自分では気づかなかった新たな役割に
突如として息を吹き込んでもらったようで、
教える側としての自覚が芽生えたものです。
ついには、ライフワークになろうとしています。


人のこころも闇があったり曇ったりするけれど、
月の満ち欠けと同じように、見えないだけで新月はそこにあるし、
満月となって闇を静かに照らしてくれる。

見えないだけで、いつも見守られているし、
その光を受け取りながら、地上にいるわたしたちは
自分の出来うることを精一杯やっていく。

そして願わくば、ささやかでもいいから誰かに役立つことは
どんどんアウトプットして循環させていきたい。
そんな気分で迎える秋の満月です。

<追記>
ある日、夜空を眺めていたら「あのときの約束どうなったかしら?」と
どこからともなく彼女の声が聞こえた気がしてー
先日満を持して満月の日にブログを始めてしまいました。
書きながら自分の消化不良だった感情が溶けていくようで不思議です。

2019年10月14日 

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Miki

English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々

https://lit.link/doers

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