五感でみつける 目で感じる
盛夏のポテトサラダ
近ごろ、週末いそいそ作り置きする一品がある。
夏だからラタトゥイユ?
トマトやオクラのマリネ?
いやいやー洒落た見た目や食感とは少々無縁のザ・ポテサラ。
付け合わせの王道、ポテトサラダだ。
正直、これまでそこまでその存在に惹かれ続けたことはなく、
むしろ脇役であることが当然と信じて止まなかった。
供されれば食すけれど、自ら好んで食卓に並べることはほとんどないー
今までのわたしときたらポテサラ愛好にはほど遠い場所に留まることうん十年...。
きっかけは食欲減退気味のある暑い日の午後、ナスとオクラなら食べたいかもーと
訪れた八百屋に、どんと量り売りされていたポテサラとの出会い。
襟を正したくなるように真っ白な三角巾と割烹着に身を包んだ店員さんに、
「試食なりともいかがですか?」と誘われるまま口にしたらなんとまあ!
ジャガイモのゴロリとした塊から広がるホクホク感と静かな甘み、
キュウリのほどよい塩分とシャッキリ感。オトナ向けなのかマヨネーズなし
(伺ったところ、かなり微量に使い、あとは塩と黒胡椒のみで調えているとのこと。)
の味付けに打ちのめされ、その日以来、ポテサラ株が私の中で急上昇。
早速その店でジャガイモやキュウリなど買い込み、
昭和なポテサラ作り置きに勤しむ週末が日課になった。
白ワインやビールにも相性よしで、暑さで食欲があまり湧かない日は、
糖質万歳!とポテサラとグラス一杯の冷えたビールで満腹中枢もご機嫌だ。
さらに、近ごろはワインビネガーや明太子を加えてみたり
多少の炭水化物調整(のつもり)でおからを混ぜてみたりー
いかに真夏のポテサラライフが充実するか工夫を重ねているところ。
何といってもガラスの器に盛り付けただけで真夏仕様の一品に見違える。
世の中で何が流行っていようとお構いなし。
自分の本能を充たす食べものは自分のセンサーのみぞ知る。
気温上昇の日々、ささやかなマイブームのおかげでこの夏後半、
果たして乗り切れるかしら?
2018年7月28日 ●
Miki
English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々
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