五感でみつける 目で感じる
My Time
待っていましたGW!とばかりに日ごろ出来ないことを楽しんだり遠出したりー
まとまったお休みは心躍るもの。
そんな折、友人のモニカが先ごろ上梓した本の内容がとても興味深い。
彼女は日本滞在歴あるフィンランド人。
生活文化研究家でもあるノンフィクションライターなのだけれど、
今回は「マイタイム」ー自分を大切にする時間ーにフォーカスし、
その意義や使い方を指南してくれている。
モニカがいうところのマイタイムとは仕事や家事や家族のことから離れ、
100%自分のためだけの時間。
そんな我がまま過ごし方...と躊躇するかもしれないけれど、フィンランドでは
充実した仕事、家族との時間、そしてこのマイタイムのバランスが取れてこそ
健やかな毎日が保たれるとされているそう。
人間関係の充実、趣味やエクササイズなど自分のための時間を費やし、
十分リフレッシュさせることが自分のみならず、しいては周りもハッピーに。
曰くー「自分のからだや精神を労わることと同じく、
マイタイムを持つことは大切なセルフケアのひとつ。」
そんな生活哲学が当たり前、という国のあり方に世界幸福度ランキング1位の
本質を垣間見る。ーとはいえ、フィンランドの人々は幸福のために!と
躍起になっているわけでもないらしく。
ナチュラルに自分や家族や仲間にとって心地よい選択をした結果、
個人の精神と社会のありようがリンクされ、結果として導かれたこの度のランキング。
この栄誉さえ、特に意に介さないところにホンモノの心の平安、
居心地よい社会とは何かを示唆してくれるな、と思う。
モニカと交流する中で気づかされたことには、自分に必要なものを見極めたり
優先順位をつけたら後はチカラを抜いてもOK!
常に、わたしにとって「今」これが一番。と無理して何もかも引き受けすぎず、
自分の「ちょうどいい感じ」を大切にしている。
その姿はひと言でいうと、実に清々しい。
正直なところ、かつては時間に追われることがむしろ生きている充実感と思い込み、
それと引き換えになおざりにしてきたことが山となっていた私だったけれど
今はもう違う。
外側に向けて自分をよく見せるための時間(例えば人付き合いや仕事の場面、
SNSへの関わりなどで本音より人の目や評価を優先するなど)はゼロだし、
何があれば自分は満たされるのか、大丈夫なのか、のセンサーが今なら瞬時に機能する。
物質的にも本当に必要なものと、気持ちがときめくものだけあれば十分だ。
浮き彫りになるのはただただ「本質」あるのみ。
時間の使い方、人間関係のあり方、経済の回し方、etc...
24時間の中でーしいては人生においてー何が不用で何が大切なのか、
「マイタイム」を軸に、このタイミングで改めて少し振り返ってみるのも悪くなさそう。
自分の時間を輝かすもさらさらと流れてゆくまま眺めてゆくも、
わたし次第なのだから、ね。
『MY TIME マイタイムー自分もまわりも幸せになる「自分のための時間の作り方」』
モニカ・ルーッコネン ディスカバー21 2018年4月
2018年4月30日 ●
Miki
English Lab/ doers(ドアーズ) 主宰。完璧さよりも小さな一歩を応援するパーソナルイングリッシュコーチ。文章やコーチングレッスンをとおして、心を整えきらめく日々を提供できたらと探求する日々
https://lit.link/doers